Handler作成時に設定する各入力項目について設定方法を説明します。
以下のリンクより個別の項目をご確認下さい。
※各項目が使用できるHandlerを、それぞれ準(準備処理)、拡(拡張処理)、後(後処理)で表示しています。
・各項目にて複数のパラメータを指定したい場合、「追加」ボタンを押下することで入力フォームを増やすことが可能です。
・引継ぎ設定時に利用する正規表現の記法は、下記FAQ記事をご参照ください。
[参考FAQ]「正規表現の記法」
Handler設定項目一覧
[1] 引継ぎパラメータ(名前のみ指定)
[2] パラメータ名引継ぎ
[3] 引継ぎパラメータ(正規表現)
[4] 引継ぎパス(正規表現)
[5] 静的置換パラメータ
[6] 順次代入パラメータ
[7] 引継ぎ文字列(正規表現)
[8] 置換文字列代入(正規表現)
[9] パラメータ引継ぎ
1.引継ぎパラメータ(名前のみ指定)
[この項目が使えるHandler] 準・拡・後
本項目は、引継ぎの必要な値が、以下のような場合に利用します。
・引継ぎの必要な値の取得元が、form要素内のvalue値である
・引継ぎ先と引継ぎ元で、パラメータ名が一致している
■ Handlerの作成例
対象のパラメータ名のみを指定することで、設定が可能です。
■ データ取得時の参照範囲
2.パラメータ名引継ぎ
[この項目が使えるHandler] 準
※本機能は、ver8.0.0.0からの新機能です。
本項目は、引継ぎの必要な値が、以下のような場合に利用します。
・引継ぎの必要な値の取得元が、form要素内のvalue値である
*通常、引継ぎ設定で値の取得が可能なのは直前の遷移元のみですが、
このテンプレートに限り、二画面以上前の遷移元からも値の引継ぎが可能です。
*また、引継ぎ先と引継ぎ元でパラメータ名が異なる、リクエストがJSON形式である等、
「引継ぎパラメータ(名前のみ指定)」では対応できないパターンにも対応しています。
(ヘッダ値やパスの解析には対応していません。)
■ Handlerの作成例
パラメータ名をそれぞれ指定します。(※入力フォームに候補として表示されるもののみ設定可能です。)
■ データ取得時の参照範囲
3.引継ぎパラメータ(正規表現)
[この項目が使えるHandler] 準・拡・後
本項目は、引継ぎの必要な値が、以下のような場合に利用します。
・引継ぎの必要なパラメータ値の取得元が、レスポンスヘッダ内やHTMLタグ内にある
(パラメータ名のみで引継ぎ設定が行えない)
■ Handlerの作成例
「メッセージID」で指定した画面のレスポンス内より、正規表現による「取得条件」にマッチする文字列を抽出し、「パラメータ名」で指定したパラメータへ値を代入します。
■ データ取得時の参照範囲
4.引継ぎパス(正規表現)
[この項目が使えるHandler] 準・拡・後
本項目は、引継ぎの必要な値が、以下のような場合に利用します。
・引継ぎの必要な値が、URLのパス内に含まれている
・引継ぎの必要な値が、取得元のレスポンスヘッダ内やScriptタグ内に含まれている
■ Handlerの作成例
「メッセージID」で指定した画面のレスポンス内より、「パス取得条件」にマッチする文字列を抽出し、「引継ぎパス」にマッチするリクエストパス内の文字列と置き換えます。
■ データ取得時の参照範囲
5.静的置換パラメータ
[この項目が使えるHandler] 準・拡・後
本項目は、値を固定にしたい特定のパラメータに対し、設定を行います。
■ Handlerの作成例
6.順次代入パラメータ
[この項目が使えるHandler] 準・拡・後
本項目は、対象のパラメータ値が、以下のような場合に利用します。
・リクエスト毎に毎回違う値を送信する必要がある(重複チェックのかかっている値等)
■ Handlerの作成例
「パラメータ名」に指定したリクエストパラメータの値に対し、「パラメータ値」で設定した
リストの値を代入します。
テスト送信や検査リクエスト毎に上から順に値を使用していくため、
毎回異なる値を入力して検査を実施することが可能となります。
※順次代入に設定するパラメータ値は、検査実施数よりも多く設定する必要があり、
検査対象リクエストのパラメータ数の約50倍程度が目安となります。
なおパラメータ数は、プロキシログ一覧の「パラメータ数」列よりご確認頂けます。
また、「順次代入パラメータ」の「パラメータ値」に設定する値は、「代入パラメータ値作成ツール」を利用することで容易に作成することができます。
手順の詳細につきましてはユーザガイド「4.4.4 代入パラメータ値作成」をご参照ください。
代入するパラメータ値は準備処理画面の下部にある「順次代入の開始位置」で制御可能です。
(デフォルト値:0)
※「順次代入の開始位置」はテスト送信や検査を実施した際に自動でインクリメントされます。
■ データ取得時の参照範囲
7.引継ぎ文字列(正規表現)
[この項目が使えるHandler] 準・拡・後
本項目は、引継ぎの必要な値が、以下のような場合に利用します。
・引継ぎの必要なパラメータがJSONやXML形式でリクエストされている
・引継ぎの必要なパラメータ値の取得元が、HTTPヘッダ(リクエスト内)に含まれている
■ Handlerの作成例
「メッセージID」で指定した画面のリクエストまたはレスポンス内より、「引継ぎ文字列取得」の条件にマッチする文字列を抽出し、「引継ぎ文字列代入先」にマッチするリクエスト内の文字列と置き換えます。
■ データ取得時の参照範囲
8.置換文字列代入(正規表現)
[この項目が使えるHandler] 準・拡・後
本項目は、引継ぎの必要な値が、以下のような場合に利用します。
・リクエスト毎に毎回違う値を送信する必要がある(重複チェックのかかっている値等)
・なおかつ、その値の引継ぎに順次代入パラメータが利用できない(パラメータ名で指定できない)
■ Handlerの作成例
「置換文字列(順に代入する値)」に用意した文字列を、
「代入先取得正規表現」に指定した正規表現にマッチする文字列へリクエスト送信毎に順次置換します。
「代入先取得正規表現」は下記を置換対象とすることが可能です。
・HTTPリクエストライン
・HTTPリクエストヘッダ
・HTTPリクエストメッセージボディ
「置換文字列(順に代入する値)」は改行を区切りとします。
※順次代入に設定するパラメータ値は、検査実施数よりも多く設定する必要があり、
検査対象リクエストのパラメータ数の約50倍程度が目安となります。
パラメータ数は、シナリオ画面の「パラメータ数」列よりご確認頂けます。
また、「置換文字列」に設定する値は「代入パラメータ値作成ツール」を利用することで容易に作成することができます。
手順の詳細につきましてはユーザガイド「4.4.4 代入パラメータ値作成」をご参照ください。
代入するパラメータ値は準備処理画面の下部にある「順次代入の開始位置」で制御可能です。
(デフォルト値:0)
※「順次代入の開始位置」はテスト送信や検査を実施した際に自動でインクリメントされます。
■ データ取得時の参照範囲
9.パラメータ引継ぎ
[この項目が使えるHandler] 準・拡・後
※本機能は、ver9.0.0.0からの新機能です。
本項目は、シナリオマップ機能で利用します。
*引継ぎ先メッセージより前までの遷移に存在するメッセージに含まれる値すべてから引継ぎが可能です。 (二画面以上前からも引継ぎが可能です。)
*引継ぎ先を「候補選択」「正規表現」にて設定することが可能です。
*引継ぎの必要な値の取得元を「候補選択」「正規表現」「静的置換」「順次代入値」「自動設定」にて設定することが可能です。
「候補選択」「正規表現」
詳細につきましてはユーザガイド「4.8.19.6. パラメータ引継ぎ」の[No.5 - 条件入力欄]及び[No.9 - 条件入力欄]をご参照ください。
■ Handlerの作成例
※候補選択から選択したパラメータに正規表現で引継ぎ設定
※正規表現で指定した箇所に正規表現で引継ぎ設定
※候補選択から選択したJSONパラメータに対して候補選択から選択したパラメータで引継ぎ設定
■ データ取得時の参照範囲
「静的置換」
・「[5] 静的置換パラメータ」と類似の機能です。
・引継ぎ先を候補選択からのパラメータ名、または正規表現どちらでも指定可能です。
■ Handlerの作成例
「順次代入値」
・「[6] 順次代入パラメータ」「[8] 置換文字列代入(正規表現)」と類似の機能です。
・引継ぎ先を候補選択からのパラメータ名、または正規表現どちらでも指定可能です。
■ Handlerの作成例
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