「テスト送信」の目的は、各画面の検査が正しく実行可能な状態であるかを確認することです。
Handler設定後、検査を実行する前に、全ての検査対象において「テスト送信」を行い、検査設定が正しい状態(画面遷移が正しく出来ている状態)であるかを確認してください。
※テスト送信に失敗する状態でWeb検査を実行した場合、正しい検査結果が得られません。
<テスト送信の手順>
1. 「シナリオ」タブを選択、「Handler」ボタンをクリックして、「Handler 設定情報」を表示します。
2. テスト送信を実施したい各メッセージの赤い「送信」アイコンをクリックします。
3. テスト送信を行うと、右ペインにテスト送信の結果が表示されます。
※上記画面にて、各「機能名」をクリックすると、テスト送信結果の詳細を確認できます。
4. テスト送信結果のレスポンス情報を確認し、正常な画面遷移の再現に成功しているかどうかを確認します。
例えば、レスポンスのHTML の内容をプロキシログのレスポンスと比較し、正常な画面のレスポンスが返されていれば、画面遷移に成功していると判断することができます。
例)「問い合わせ-完了」画面に対して、テスト送信を行なった際のエラーレスポンス
※画面遷移に失敗して、エラーが発生していることが確認できます。
確認の際は、「レスポンス一致度」や「各アイコンの情報」を利用することで確認が容易になります。
例えば、「HTMLを表示」アイコンを利用すると、テスト送信時に取得した「レスポンス情報」をブラウザで表示します。
ブラウザで表示することで視覚的に確認が出来るため、「レスポンス情報」を文字列の状態で確認するよりも容易に、目的の画面に遷移しているかを判断することが出来ます。
※レスポンス一致度について
「レスポンス一致度」は、プロキシログに記録されたレスポンス(正常遷移時のレスポンス)と「テスト送信」時のレスポンスの一致度を表示しています。
一般的に一致度が高いほど、正常遷移時のレスポンスに近い内容が返されているため、正しく画面遷移出来ている可能性が高くなります。
ただし、一致度が低くても正しく画面遷移出来ている場合もあるため、あくまで目安として、各アイコンの情報をあわせて確認することを推奨いたします。
<テスト送信に失敗する場合の確認項目>
1. 画面遷移が複数ある場合は、最初に失敗する画面を特定する
画面遷移に最初に失敗する画面の「準備処理」を特定し、Handler内容を修正します。
※検査対象メッセージに準備処理が設定されていない場合、本手順は不要です。
・準備処理内に失敗している画面がある例
※カッコ内の数字はテスト送信後のレスポンス一致度
テスト送信後、「準備処理1~3」の中で、画面遷移に失敗しているものがある場合、その画面画面が原因で「対象画面」のテスト送信に失敗している可能性があります。
「準備処理1~3」のレスポンス内容の確認、または「HTMLを表示」アイコンなどを利用して、最初に画面遷移に失敗している画面を特定し、「準備処理」Handlerを修正してください。
2. 画面遷移に誤りがないか確認する
検査対象サイトの機能によっては、必ず経由する必要がある画面や、正しい画面遷移でないとアクセスできないなどの制約があることがあります。
画面遷移の不足や画面遷移の順序に誤りがある場合は、「準備処理」を見直し、画面の追加や画面遷移順の変更を行なってください。
必要な画面遷移がプロキシログに記録されていない場合や、検査対象サイトの仕様が変更されている場合は、新たにプロキシログを記録する必要があります。
また、Ajaxやフレームを利用している検査対象サイトの場合、一度の画面遷移で複数のリクエストが送信される場合があります。
例えば、以下のようなフレームを利用している場合にプロキシログを取得すると、以下の順にプロキシログが記録されます。
「準備処理」設定をする場合は、以下のような画面遷移順となるように設定してください。
3. 可変パラメータ値の引継ぎができているか確認する
パラメータの引継ぎが正常に行なわれていない可能性があります。
ワンタイムトークンや、一度しか利用出来ないパラメータが含まれている場合は、Handlerで送信値を変更することで画面遷移に成功する可能性があります。
パラメータ値の変更方法に関しては、「引継ぎが必要なパラメータ」の記事を参照してください。
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