【概要】
シナリオ再現エラーは、以下の2つの内容の一致度が低い場合に発生します。
・プロキシログを記録した時のレスポンス情報
・シグネチャ「検査設定の不備テスト」を実施した時のレスポンス情報
【検査設定の不備テストとは】
検査実施中に検査パターンを含めないリクエストを送信する検査シグネチャで、
テスト送信機能と同様に検査中に正しい応答が得られるか確認を行っております。
本シグネチャは検査実施中のメッセージIDごとに以下のタイミングで自動実施されます。
<検査設定の不備テストが実施されるタイミング>
・検査開始時
・約200プラン毎
・検査最後
【シナリオ再現エラーが発生する原因と回避策】
シナリオ再現エラーが発生する主な原因として以下が考えられます。
(1)サーバ負荷が原因の場合
Vexの検査は大量のリクエストを検査対象サーバへ送信している為、
サーバによっては検査の負荷によって、正常なレスポンスが返らない場合があります。
このようなケースでは検査実行時にウェイト値を設定することで、
検査対象サーバへの負荷が下がり、シナリオ再現エラーの発生を解消することができます。
(2)記録されたプロキシログのパラメータ値が原因の場合
Vexへ記録されたプロキシログが日時情報やセッションID、ワンタイムトークンなどのパラメータを保持していた場合、
時間の経過により検査実施のタイミングで対象のサーバのシステム上、不正な値となっている場合がございます。
このようなケースでは引継ぎ設定にて有効な値を設定する必要がございます。
準備処理にてエラーの原因となった値の発行処理を含め、適切な値や文字列を引き継ぐように引継ぎ設定を実施ください。
(3)検査影響によるデータのステータス変化が原因の場合
検査対象とするメッセージIDによってはWebアプリケーション上のデータ更新や削除処理が実行されるため、
画面表示に必要なデータのステータス変化や不足によって、エラー画面が応答するなど
プロキシログ記録時のレスポンスと乖離が発生してしまう場合があります。
このようなケースでは一例として以下のような対処を実施いただく必要がございます。
・Handlerなどの引継ぎ検査設定(特にパラメータの引継ぎ)を見直す
・改めてプロキシログを記録し直す
・画面表示に必要なデータを復元する
・検査シナリオを再考する(画面遷移順を変更するなど)
◆シナリオ再考の例
[参考リンク]データ削除機能を検査したい
https://faq.vex.ubsecure.jp/hc/ja/articles/360012595773
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